目次
はじめに
第1節 近世の大名行列
第2節 大名行列の起源
第3節 中世の「領主別編成」と近世の「兵科別編成」
第4節 「領主別編成」と「兵科別編成」は併存していた
第1節 武力編成の変遷
第2節 編成の主体は領主か兵科か
第3節 最初期の武士
第4節 中世の領主別編成
第5節 領主から城主になっていく武士たち
第6節 戦国大名の権力と軍隊
第1節 近世の兵科別編成
第2節 成立まもないころの武士の武装編成
第3節 楯兵にみる中世初期の兵科別編成
第4節 日本戦士のクロスボウ離れとあたらしい戦法の確立
第5節 兵士の中に生まれた武士
第6節 『将門記』に見る平安前期の兵の戦い
第7節 武士の蛮性
第8節 蛮性の取締り佐々木道誉の兵科別編成
第9節 儀仗用の行列── 足利義教、小笠原⻑秀の大規模行列
第1節 新しい兵科別編成の誕生
第2節 軍事改革の陰に悲劇あり
第3節 真田一族からの報復
第4節 罠にかかった信濃の野心家
第5節 絶望から起ち上がる村上義清
第6節 武田信玄の軍隊創出
第7節 ゼロから再起した村上義清
第8節 信州上田原の合戦
第9節 義清の勝算
第10節 戦場における総大将の暗殺
第11節 義清の兵科別編成
第12節 上田原合戦における信玄負傷
第13節 上田原合戦の戦果
第14節 亡命する義清、引き受ける謙信
第1節 京都にあらわれた謙信の行列
第2節 二度の上洛
第3節 舞い上がる近衛前久
第4節 実用の軍隊による柄杖行列
第5節 関東武者が見たこともない越軍の異容
第6節 謙信の逆鱗に触れた地侍
第7節 撤退を決意する氏康
第8節 小田原攻囲と鎌倉帰陣
第1節 永禄四年の川中島合戦
第2節 謙信の七手組
第3節 川中島合戦における謙信の軍隊
第4節 車懸りの効果
第5節 謙信の陣立書
第6節 謙信の「御馬廻之御軍列」
第7節 御馬廻之軍列[前衛]
第8節 御馬廻之軍列[後衛]
第9節 武者奉行の役割
第10節 軍列の司令塔
第11節 御馬廻之軍列[本隊]
第12節 御馬廻之軍列の史料価値
第13節 川中島合戦における謙信の戦果
第1節 武田軍の兵科別編成
第2節 武田軍の軍政改革
第3節 永禄10年から11年頃の武田軍
第4節 信玄の軍事訓練
第5節 「武田信玄旗本陣立書」の成立
第1節 北条氏の軍制改革
第2節 謙信越山後の北条軍
第3節 粗末な武装から重装備へ
第4節 北条軍の車懸り採用テスト
第1節 謙信の御軍役帳
第2節 御館の乱と上杉三郎景⻁
第3節 謙信の死と後継構想
第4節 上杉景勝と「三条手切」
第5節 景⻁の「御家督」相続と御館の乱の勃発
第6節 景⻁連敗の理由
第7節 景⻁と景勝の外交対決
第8節 頼もしい武田勝頼の動き
第9節 北條景広の御館入り上杉景⻁の軍役定書
第10節 景⻁の敗北
第1節 「本能寺の変」を招いた信⻑の軍制
第2節 光秀の観兵式「御馬揃」
第3節 信⻑の融通無碍
第4節 軍制の整備よりも即戦力を重視した信⻑
第5節 前線に立たされる天下人の孤独
第6節 信⻑の「言われる前にやれ」
第7節 織田氏「明智光秀軍法」と北条氏「岩付諸奉行衆」に見える違い
第8節 本能寺の変にみる光秀と信⻑の用兵思想
第1節 羽柴秀吉の台頭
第2節 信⻑の衣鉢を継ぐ
第3節 豊臣軍の小田原征伐と蒲生氏郷
第4節 小田原征伐における蒲生氏郷の武勇
第5節 氏郷の知行地急増対策
第6節 蒲生氏郷の軍法
第7節 蒲生氏郷の陣立書
第8節 陣立の心臓部
第9節 陣立の実用
第10節 その後の会津
第1節 16世紀末に異国から注視された日本の陣立
第2節 導入される日本式の陣法
第3節 異国から観測された日本の陣法
第4節 大坂冬の陣と車懸りの陣
第5節 秀忠御先手一番・伊達政宗
第6節 秀忠御先手二番・上杉景勝
第7節 秀忠御先手三番・佐竹義宣
第8節 佐竹家中の記憶から消された歴史
第9節 上杉景勝の陣立鴫野合戦の前半戦
第10節 鴫野合戦インターバル
第11節 鴫野合戦の後半戦
第12節 佐竹・上杉両軍、今福・鴫野を制圧す
第13節 景勝の厳粛な軍隊
第14節 上杉軍の動き
第15節 景勝の車懸り
第1節 改易された城の請取りに向かう軍隊
第2節 17世紀の軍隊行列
第3節 島原の乱と車懸り
第4節 景勝以降の大名行列
第5節 新しい目で大名行列を愉しむ
おわりに
【解説】領主別編成から兵科別編成への変貌 幡大介
主要参考文献