戦国大変

出版社:日本ビジネスプレス(SYNCHRONOUS BOOKS)

定価:1870円

発売日:2023.6.23

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乃至政彦歴史家
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戦国大変

決断を迫られた武将たち

本当は何があったのか――戦国史の内幕に迫る!

絶賛の声続々!!
「史料を丹念に調べ上げ、斬新な視点を提示した労作!まるで戦国武将の心の声が聞こえてくるようです」(歴史研究家 河合敦)

「貪るように読みました。ここに書かれている戦国は思っていたのと違いすぎる。でも、こっちがリアルだ」(歴史好き芸人 房野史野)

内容紹介

 戦国時代とは、戦国合戦とはいかなるものだったのか。

 史料に重きをおいた客観的視点、当時の人物に想いを馳せる主観的視点を行き来しながら、その実像を追っていく。

 桶狭間合戦、関ヶ原合戦と、いまだ謎多き戦国合戦。

 合戦に至るまでの経緯や兵法、その周縁で起こったこと。

『戦国の陣形』『謙信越山』で話題を集めた著者・乃至政彦が最新研究と独自の考察で解き明かす。

 大河ドラマで再び注目を集める徳川家康や織田信長、上杉謙信、武田信玄など。戦国武将がここぞのときに下した決断とは。

●兵粮は戦地で略奪されていた?
●離宮八幡宮の使者は信長の陰謀
●光秀流、車懸りの陣はなぜ失敗した?
●天下を動かしたのは直江状ではなく景勝状
●三成は笹尾山に布陣していない

 これまでにない視点から戦国史の謎が明らかになる

はじめに

一五二〇【水原祢々松×長尾為景】
なかったことにされた女当主──遺言の捏造と事実の改変の一次史料

一五五〇【大内義隆×ザビエル×フロイス】
武将の酷評が作られ、広がる仕組み──男色の逸話創作と愚将の伝説拡散

一五五一【大内義隆×大寧寺の変】
末世の道者は、未来の覇者ならずこそして──なぜ大内義隆は陶隆房を誅殺しなかったか?

一五六〇【徳川家康×桶狭間合戦】
ド派手な見た目で兵粮を輸送する──松平元康は真っ赤な武者装束だった?

一五六〇【織田信長×桶狭間合戦】
運は天にあり、突然の豪雨が覆した敗者と勝者──今川義元の決定的敗因

一五六七【織田信長×印判】
《天下布武》は幕府再興と関係なし!──印判の字句はスローガンではない

一五七〇【足利義昭×姉川合戦】
総大将不在で決着がついた一大会戦──計画通りに運ばない合戦

一五七〇【上杉謙信×椎名康胤】
戦国越中のフォークロア──椎名軍、神保軍、越後軍、一向一揆のパワーゲーム

一五七三【武田信玄×西上作戦】
戦国の兵粮と「戦地禁制」──貫高制から石高制への移行

一五七三【武田信玄×諜報員】
忍者より確実な情報収集工作──フェイクでフェイクを見破る

一五七三【徳川家康×武田信玄】
敵将の急死を狙う、嘆く──おのれを滅ぼそうとする者への対応

一五七四【上杉謙信×後継体制】
なかなか御屋形様を指名しない御家の事情──長尾顕景改め上杉景勝の誕生

一五七七【武田勝頼×上杉景勝×菊姫】
一睡の夢に消えた真・三国同盟──勝頼と景勝の同盟は既定路線だった

一五七九【上杉景虎×御館の乱】
他国の力を利用しても傀儡政権にはならない──三郎景虎が勝利するシナリオ

一五八二【惟任(明智)光秀×山崎合戦】
織田家唯一の軍法が明暗を分けた──光秀が信長に勝ち、秀吉に負けた理由

一五八五【伊達政宗×小手森城】
若武者・政宗が自作した撫で斬り悲話──その虐殺は本当にあったのか?

一六〇〇【上杉景勝】
論語を愛した沈黙の武将──景勝は何を夢見ていたのか

一六〇〇【直江兼続×関ヶ原合戦】
直江状と景勝状──兼続は家康に書状を送っていない

一六〇〇【石田三成】
笹尾山ではなく自害が峰にいた治部少輔──明治に作られた「史実」

一六〇〇【本多忠勝×石田三成】
戦乱を終わらせ、苦い平和を迎える──無双の壮士、敗者に手をつく

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