プロ入りから今まで、どうトレーニングを変えてきたか
2月5日にアメリカに来ました。これからキャンプインとなります。
バッティング練習も始めていますし、新しいシーズンに向かってしっかりと準備をしていきたいと思います。
前回、前々回でも触れたように、歳を重ねるにつれて「体」に対する考え方をいろいろと変えています。
日本時代から振り返ると、カープに入団した当初は線も細く、そこからウエイトトレーニングや食事の量などで体を大きくしました。
レギュラーとして毎日プレーするようになってからも、パワーアップを目指してそのレベルを上げていくイメージでした。
その効果はある程度まで実感できていました。入団時に比べればパワーもついたし、30本塁打を記録できたシーズン(2018年)もあります。
ただ一方で、「もっとこう打ちたいのに、その動きがしづらい」と感じるようになり始めてもいました。
特に2019年のシーズン後半くらいから、右方向の打球がイメージとかけ離れるようになりました。そうして2020年、東京五輪を戦ったあたりから、「このままじゃヤバい」と感じるようになります。
「この関節が動いてほしいのに固まってる」みたいな感覚です。イメージしているスイングと実際のスイングが全く違うというか……。
そんなときにいくらウエイトを重くしても、体はごつくなりますが、野球に生かせない。
このときはじめて「体の使い方」や「筋肉の動きのイメージ」みたいなものを改善していかなければいけない、と思い始めました。
そこで出会ったのが竹口さん、2021年の夏前あたりのことです。
竹口さんに最初にお願いしたのが「トレーニングの意味をしっかり教えてください」ということでした。僕の性格上、納得できないとすぐにやめてしまう、というのがわかっていたからです。...