日本人選手のアメリカ・メジャーリーグでの活躍に加え、スマートフォンで世界中のプレー動画、レッスンなどが見られるようになったことで「日本の野球」は、新たなフェーズに直面している。

 顕著な例が「データ」活用であり、「メカニック」へのアプローチであり、練習法であり、その多くは「変化」を求められている。

 それは、これまで「常識」とされてきたもの、あるいは体制――高校野球やアマ指導――、そして慣例などにまでも及ぶことから常に賛否両論が沸き起こる。

 では、これからの日本野球界はどこへ向かって行くべきなのか。そもそも私たちはメジャーリーグを支える「アメリカの野球」をどれほど知っているのか? アメリカの野球少年はどうやってメジャーを目指し、指導者は何をし、どんな環境にいたのか。

 アメリカで育ち、メジャーリーグドラフトで66巡目(ヤンキースの2位)に指名をされ、最後は北海道日本ハムファイターズでプレーをした加藤豪将に、その半生を聞きながら、日本との「違い」を考察してもらう。

 

=加藤豪将の視点「野球とBaseballは違うスポーツ」 INDEX=

〇加藤豪将が肌で感じた「日米野球の違い」
 ・練習量がもたらすもの
 ・WHYとドリルetc.
〇加藤豪将はどうやって野球と出会ったのか?
 ・英語が喋れず「友達つくり」のためにetc.
〇アメリカ小学生の野球は?
 ・野球は楽しい
 ・一日の練習時間は?etc.
〇アメリカ中学、高校の野球は?
 ・コーチは母親か父親
 ・練習は「友達と遊び」の延長etc.
〇アメリカから見て日本の野球は?
 ・WBCが契機「日本の野球を取り入れたい」米指導者
 ・「ふるいにかけられる」人数がいない
 ・パワーがないアメリカの子どももたくさんいる
 ・中学からスカウトは存在する?
 ・部活とクラブチームに所属するアメリカの高校生
 ・州大会で終わりと「甲子園」は……
〇甲子園はどのように見える?
 ・球速が上がらない理由のひとつ
 ・70%の甲子園と100%のメジャーetc.
〇日本の野球は今後どうあるべきか?
 ・メジャーの行き過ぎたデータ野球
 ・ファイターズで感じた選手のポテンシャル
 ・ジャッジの高校時代 etc.
再生時間:42:03
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