Norm Hall / 特派員

 日本での開幕シリーズから一転、「いつもの」メジャーリーグシーズンが始まった。シカゴ・カブスで4年目を迎える鈴木誠也は「打の中心」選手として大きな期待をされている。

 昨シーズンに打撃主要部門でリーグトップクラスの成績をさらにレベルアップするべく取り組んでいることを綴る。

 そこにあるキーワード、最近感じている「メジャーの日本化」とは――?

鈴木誠也「結果はまだ気にしない」のなぜ?

 ドジャースとの東京シリーズがあったので変則的な日程でスタートした今シーズン。開幕から1か月ちかく経っているのですが、戦ったのはまだ10試合ちょっとです。

 東京シリーズは結果が出ず悔しい思いがありましたが、アメリカに戻ってからはいいスイングができている感覚があります。

 正直、結果は「出たに越したほうがいいけど、まだ気にする段階ではない」が本音です。

 それはとにもかくにもまだ150試合も残っているから……まだまだ長いです。いま、一喜一憂することはもうありません。

 結局、自分に合ったスイングができているのであれば、おのずと結果はついてくるはず。そして、そのスイングをできるために必要な体作りがあり、コンディションのケアが重要になってくるわけです。

 と、今回はいくつか質問があった「調子はどうですか?」ということについて「スイング」から考察したいと思います。

「打てるスイング」「打撃フォーム」とは何か?

 いいスイングができている、と書きましたが、スイングについては「この形で臨もう」と決めているわけではありません。

 ここでもお話したり、書いたりしてきましたが、自主トレやキャンプでこれまでとちょっと違ったスイングを試していました。

雪辱を期し、より成長を望む鈴木の自主トレは「変化の連続」になった。その意図を鈴木誠也が振り返る。続きを読む

 できるだけ長くボールの軌道...