カナダの公立校に実際に通って思うこと
カナダでの留学についてリサーチをすると必ずと言っていいほど出てくるのが「カナダの学校は、公立でもレベルが高いのがメリット」という情報です。
実際にレベルが高いのでしょうか?
子供がカナダの公立エレメンタリースクール(小学校)に1年間、公立セカンダリースクール(中学校と高校が一緒になったような学校)に1年間通わせてみて感じたことは、「多くの日本人が一般的に考える“レベルが高い”という意味とは少し違うかも」ということ。
以前の記事「第12回 親子留学の適齢年齢とその後の帰国子女対策について」にも書きましたが、高校の最後の2年間(グレード11とグレード12)で一気に勉強のレベルは上がるものの、基本的には日本の学校のほうが進度は早いです。
カナダの一部の公立の学校には、高校生のうちに大学レベルのクラスが受けられるAP(Advanced Placement) プログラムもありますし、高水準の教育が受けられ必要条件を満たせば世界各国の大学の入学資格を得られるIB(International Baccalaureate/国際バカロレア)プログラムもあります。
つまり、高いレベルを求める人にはその環境が与えられる仕組みがありますが、そうではない人は置いてけぼりになる可能性も……。同じ学校にすごく優秀な子もいれば、勉強が苦手な子もいるというのがカナダの公立学校の特徴だと感じています。
というわけで、日本の学力レベルが高いと言われる学校のような“レベルの高さ”とは少し違うように思ったのです。
一方で、学力面だけではない魅力を感じることもあります。
先日、グレード8(セカンダリースクール1年目)を終えた息子は...