実際にカナダに留学する場合、準備はどれくらい大変なのでしょうか? 働きながら子供をカナダの公立小学校に入学させる手続きをした私の場合がどうだったのか、実例を紹介していきます。なお、子供が就学許可証を取得し、親がビジターとして同行する場合になります。

留学手続きの開始から渡航までの流れを解説

 最初に全体像をイメージしていただくために、簡単に流れを説明します。

 ①教育委員会に入学の申し込み&学費など全額の支払い
 ②教育委員会から受け入れの通知を受け取る
 ③子供の就学許可証、親のビジターレコードの申請
 ④子供の就学許可証の承認レターが届く
 ⑤子供が通う学校が決まる ※④⑤はどちらが先か個人差があり
 ⑥渡航(空港にある移民局で就学許可証を受け取る)

 なお、公立学校に留学希望の場合、その地域の教育委員会に申し込みをするので、バンクーバー学区、ウエストバンクーバー学区など、学区を絞り込んでおく必要があります。

 そして申し込みを終え、教育委員会から受け入れを認める通知を受け取る②のタイミングではまだ子供がどの学校に通えるかは決まっていません。先に現地の子供たち、すでに留学をしている子供たちなどをそれぞれの学校に割り振って、空きがある学校に新規留学生を配置するためです。

 申し込み時には、学区内で希望の学校を3つまで記入できる欄がありますが、「必ず希望の中のどれかの学校に通えるとは限らない」という注意書きもあるのも、このような理由からです。

 なお、私の場合は①から②まで3ヶ月くらいの待ち時間がありました。この間は、無事に留学ができるか、不安な気持ちで待っていたのを懐かしく思います。

 その後はようやく子供の就学許可書、親のビジターレコードの申請です。なぜなら、子供の就学許可書を申請する際に②で受け取った学校からの受け入れ通知(LOA/Letter of acceptanceと呼ばれる)が必要だから。

 ③の就学許可書、ビジターレコードの申請から、④の承認レターが届くまでは、私のときは1ヶ月弱だったと思います。この期間はその時の申請量、作業量により変化するのですが、最新の状況はカナダ移民局のサイトの「Check processing times」 から見ることができます。

 日本から就学許可証を申請する場合だと、

 最初の項目の「Select an application type」でTemporary residence(visiting, studying, working)を選択、

 2つ目の項目「Which temporary residence application?」でStudy permit (from outside Canada)を選択、

 3つ目の項目「Where are you applying from?」でJapanを選択肢、「Get processing time」を押すと、現在の待ち時間を見ることができます。

 現在(2024年8月20日)、上記の条件の場合「6 weeks」くらいで就学許可証が発給される見通しであることがわかるので便利です。

 なお、日本から就学許可証を申請する場合、正式に就学許可証を受け取るのは渡航してカナダに入国したタイミングです。空港にある移民局(Immigration)に行き、そこで発給してもらいます。なので、日本にいる間に受け取るのは、就学証明書を発行されることが決まった「承認レター」になります。

 その後、ようやく子供が通う学校が正式に決定。

 私は2022年8月に渡航し、9月から学校に通うプランだったのですが、学校が決まったのは2022年6月。住む場所は学校の近くにしたかったので、それまで部屋探しもできないし、気持ちも落ち着かないしで、バタバタでした。

 いよいよ渡航し、空港に到着した後は、スーツケースなどの荷物を受け取ったあとに、空港内にある移民局へ向かい、子供の就学許可書、私のビジターレコードを発給してもらいます。この移民局はタイミングにより混んでいることがあり、ここで子供と一緒に数時間待ちとなる場合も……。

子供の留学にどんな書類を準備した? どれくらい大変だった?

 留学場所や留学の形態によって異なるかもしれませんし、どんどん更新されるので、これがすべてではないですが、私のときはどんな書類を準備したのかまとめてみました。

 学校の申し込みや就学許可証のために準備した書類はこちら。...