今日は9月の最終日。「最終」といえば、朝ドラ『虎に翼』の最終話が先週放映されました。

この『虎に翼』。老若男女、いや日本中が夢中になったドラマと言っても過言ではないのでしょうか? かくいう私も、一日の終わりに録画した虎ツバを観るのがささやかな楽しみでありました。

最終回が終わったときに、「もう先は観れないんだ」という一抹の寂しさを覚えましたが、これはドラマ中にも感じたことがありました。そうです、仲野大賀さん演じる主人公・寅子の夫、優三さんが亡くなったことを知ったときです。

優三さんの優しさ、子犬のような愛らしい顔、妻ならば一度はかけてほしい言葉に何度泣かされたか(と思う視聴者がたくさんいて、その後何度も“イマジナリー優三さん”が登場しました。感謝!)脚本家の吉田恵里香さんが紡ぎ出した登場人物たちが発するセリフのパワーに畏怖の念すら覚えます(早々に売り切れてしまったシナリオ集、どうか増刷してほしい……)

そして、私の中の第二の主役は、梅子さん。三人の子育てをしながら、寅子とともに学んだ優しくてとても強い女性です。夫との離婚問題や相続の問題でリアルに法の壁にぶち当たりながら、自らの道を選んで進む姿にとても勇気づけられました。そして梅子さん演じる平岩紙さんの演技は、もはや「神」レベル。

当たり前のことが当たり前でなかった時代を生きてきた寅子から、たくさんのことを学んだ『虎に翼』。本当にありがとう、そしてさよーならまたいつか!

編集吉田