ニューヨークからお届けする金曜日。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
旅先から帰ってきて、JFK国際空港の手荷物受取所でトランクが流れてくるのを待っていると、小さな女の子から声をかけられました。
「トランプとバイデンのどっちを支持しているの?」
7月4日の独立記念日の頃で、バイデン氏が大統領選からの撤退を表明し、ハリス氏が民主党の公認候補になる前の話です。どうも学校の宿題で、いろいろな人から意見を聞いてくるように言われたとのこと。
「自分は日本人なので、その観点からだけどいいかな」などと前置きをして、話しをしようとも思いましたが、さすがに長くなってしまいそうなので、「それは難しい問題だよね。なかなかどちらをとは言えないかな」とお茶を濁しました。
アメリカでは子どもの頃から、学校で政治について考える機会を与えていることに驚きます。
先日、日本では総裁選を経て、石破茂氏が第102代内閣総理大臣に就任しました。リベラル派は石破氏、保守派は高市氏を支持していた人が多かったのではないでしょうか。
よくわからないのが決選投票前。なぜ小泉進次郎氏にあれだけ人気が集まったのかです。世襲だったり(石破氏もそうですが)、プリンスだったりとか。結局、血筋がよいというのは、おさまりがよいということなのでしょうか。
フィクションの世界ですら、「実はあいつは王族の血を引いていて……」なんて話があると、その登場人物に能力があるのも頷ける、なんてことを言う人が多いように感じます。
氷河期世代の自分としては、小泉純一郎の息子になんて、どんなに優秀だろうが、人柄が良かろうが総理大臣になってほしいとは思わないのですが……。
さて、血筋。つまり遺伝についてなのですが、遺伝がどのように能力に影響を与えるのかについて、行動遺伝学の第一人者である安藤寿康先生に話を伺いました。
こちら『子どもにとって親ガチャとは』という電子書籍にもなっております。遺伝についての残酷な真実と救いの話。ぜひともお読みいただけると幸いです。
編集・雪