映画をどこで観るか。今や携帯ひとつでどこでも映画が観られる時代ですが、私は映画はもっぱら映画館に観に行きます。

そんな映画館派の私も大好きな特別な映画鑑賞方法があります。それが「野外シネマ」です。

野外シネマとは、言葉の通り、屋外で映画を楽しむイベントです。広場に設置された大きなスクリーンで、空の下、多くの人と一緒に映画鑑賞するというもので、鑑賞時には好きな食べ物と飲み物を持参して、好きな場所でゆったり映画を楽しみます。

最近訪れたのは「日比谷シネマフェスティバル2024」。日比谷ミッドタウンで開催され、その日は石原さとみさん主演の『ミッシング』が上映されました。

上映前には監督の𠮷田恵輔さんによるトークショーも開催。監督のお話を聞いた後に映画を観るという贅沢な体験を通して、作品により深く浸れる時間を過ごしました。

幼児誘拐事件をテーマに、報道の意義や誹謗中傷といった社会の歪みを描いた「ミッシング」。吉田監督がこだわったという光の演出に注目しながら観ると演出も相まって感情移入して号泣でした。

この日も映画が終わるまでご飯が足りなくならないように、好きな食べ物飲み物を買い込んでいざ鑑賞。上映中は映画館と違って、周りの人が泣いたり笑ったりする姿もわかるので、不思議と一体感が生まれてきます。

そんな野外シネマであえて映画を観ることによって、自分の中で色濃く思い出として残ります。

毎年友人と参加するたびに「〇年前に行った時にはこんな話をしたよね」、「こんなことに悩んでいたよね」、「こんな映画をみたよね」と思い出話に花が咲きます。(恐ろしいことにあの日こんな服を着ていた、まで覚えてます…)

この最高の映画体験は、近くの映画館ではなく、わざわざ遠くに足を運ぶことによって得られる屋外だからこその醍醐味です。映画好きな人はぜひ一度体験してみてください!

編集竹内