寒さ厳しいニューヨークからお届けします。
皆様、年末はいかがお過ごしでしょうか。

先週末は、ニューヨークフィル管弦楽団によるヘンデル作曲のオラトリオ「メサイア」を聞いてきました。ニューヨークフィルは、夏にセントラルパークで開催される入場無料の野外コンサートで聞いて以来です。

第2部の最後の「ハレルヤ」のコーラスところでは、観客が合図はなくも一斉に起立します。「さすが、わかってるな」と思いましたが、このスタンディングはイギリスのジョージ二世が、ハレルヤコーラスを聞いたときに感動して、立ちあがったということに由来するそうです。

演奏は、ニューヨーク・フィルの本拠地であるデイヴィッド・ゲフィン・ホールで行われたのですが、2022年10月に改装がすんだばかりで、まだ新しく清々しい気持ちにさせられます。

演奏開始前のデイヴィッド・ゲフィン・ホール

このホールがあるリンカーンセンターは、ニューヨークにある総合芸術施設で、メトロポリタン歌劇場や、バレエが開催されるデービッド・H・コーチ・シアターなど、複数の施設が入っています。

ニューヨークの年末恒例といえば、オペラではモーツアルトの「魔笛」、バレエではチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。そして、このヘンデルの「メサイア」ですが、リンカンセンター内では、そのどれもが上映されていました。美術館もそうですが、芸術が身近にあるのが、ニューヨークのよいところ。

メトロポリタン歌劇場(右)とデービッド・H・コーチ・シアター(左)。それぞれ「魔笛」と「くるみ割り人形」が上演中。

この近くには、格調高いコンサートホールとして世界的にも有名なカーネギーホールもあるのですが、全日本吹奏楽コンクールの常連校、大阪桐蔭高校が公演をしたことがあるそうです。

最近の吹奏楽部のなかには、クラウドファンディングで資金を集めて、海外遠征などとグローバルに活躍する学校も多く、「吹部ノート」の登場校が、こちらでも演奏しないかと楽しみにしています。

編集・雪