前回の実験のテーマは「色が変わる〇〇」を作ってみよう!でした。みなさん、実験は楽しめましたか? 紫キャベツの液や、パンケーキの色は変わりましたか? 今回は、動画の最初に出てきた色が変わるお茶についての解説や、なぜ色が変わるの?など、じっくり考えたいポイントをまとめました。ぜひ実験をしたあとに読んでみてくださいね!
——動画の最初に出てきた「青から赤に変わるお茶」。あれは一体、何だったのですか?
あれは「マロウブルー」というお茶(ハーブティー)になります。熱湯を注ぐと、濃い紫色〜青のお茶ができましたね。
今回は、このお茶にレモンを入れて色が変わる実験をしました。ほかにもハーブ系のお茶であれば、このマロウ茶と同様にレモンを入れることで色が変わる可能性があります。
というのもこの色が変わる仕組みは、「アントシアニン」という物質が関係しています。そしてこの「アントシアニン」こそ、色素と呼ばれるものです。みなさんももしかしたら、洋服や食べ物に色をつけるときに聞いたことがあるかもしれませんね。
——実験1では、むらさきキャベツを鍋で煮出して“砂糖、塩、酢、炭酸水、洗剤、レモン汁”を入れました。この実験のポイントはどんな点ですか?
液体を漬けたり入れたりすると色が変わる実験として、小学校6年生ごろにおこなう「リトマス紙」や「BTB溶液」があります。
今回行った実験も、まさにこれと同じ原理です。つまり、自分で「色が変わる溶液」を作り出す実験だったのです。そして、今回の実験でのポイントは、色が「何によって変わっているのか?」になります。では、どんな特徴があると思いますか?
正解は「溶液のphによって色が変わる」です! 酸性(phが7未満)の溶液を入れると紫色⇒赤色に、アルカリ性の溶液を入れると紫色⇒青〜黄色に変わっていきます。ぜひ色の変わり具合で、混ぜたものが酸性なのか?アルカリ性なのか?を考えてみてください。もっと理解が深まると思います!