監督の財産

出版社:日本ビジネスプレス

定価:2750円

発売日:2024.9.6

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栗山英樹
【848頁!】監督生活12年、栗山英樹の集大成

監督の財産

栗山英樹が残したい「監督」としての「経験知」

「過去を美化することなく、その瞬間を忘れることがないように、
自分が「変わらない」でいるために。そして、野球界のこれからの
ために、目指すのはひとつの「監督のカタチ」の提示である。
 監督とは普段どうあるべきで、悩んだ時に何をすべきか、すべき
でないのか。監督、指導者といった野球に携わる方たちにとって「一
生のヒント」になれば、これほどうれしいことはない。」(はじめに)より

 栗山英樹監督としての集大成刊行――。

 シーズンごとに振り返った累計15万部超えの5冊『覚悟』(2012)、『伝える。』(2013)、『未徹在』(2015)、『最高のチームの作り方』(2016)、『稚心を去る』(2019)に加え、新原稿「監督のカタチ」を含む10万字を加筆。

 監督になって知った「監督の役割」「監督と人事」「監督と選手」「監督の資質」など後世に残したい経験知をまとめた848頁にわたる大作。

 初めて明かす栗山にとってのキーマン、大谷翔平のすごさ、そこからの学び方。迷った時、必ずそのヒントが示される指導者必携の保存版

著者コメント

まさしく、『文字に活かされた』12年の監督生活でした。だからこそ感謝を表す意味でも、その経験を『活字』として遺すことは自分の使命なのだ、その思いで記しました。

 

『監督の財産』の一部を無料公開中

メジャー史上6人目となる快挙「40-40」(40本塁打、40盗塁)を達成し、ついにはメジャー史上初の「50-50」まで視界に入ってきた大谷翔平。日米を震撼させる男は、幾度となく「前人未踏」の領域にその歩を進めてきた。

日本シリーズが終わったとき、このチームに足りないもの、これから必ず必要になる3 つのものをはっきりと感じた。そこで僕の講義では、それらにつながる話を中心にした。その3つとは、

 

 【848ページ!】SNSで話題を呼ぶ、栗山英樹『監督の財産』はどんな本なのか?
 【集中連載・栗山英樹の監督録1】2012年、監督1年目。優勝争い「人生50年いまほど必死になったことはない」
 【集中連載・栗山英樹の監督録3】2013年、監督2年目。「クソ生意気な選手をどうするか?」
 野球場を作った栗山英樹、自然から学んだ選手マネジメントの肝

目次

・はじめに

1 監督のカタチ

第1章 監督の役割——「勝つカタチ」を見つける
◇「勝つカタチ」
◇カタチの可能性
◇「勝つカタチ」の必要数

第2章 監督の仕事——「勝つカタチ」を進む
◇「勝つカタチ」を見つける
◇差し込まれない
◇「勝つカタチ」の原則
◇シーズンのカタチ

第3章 監督と選手——「勝つカタチ」にもっていく
◇「そうならない」状態をつくる
◇人のせいにさせない
◇選手への対応
◇選手への5つの要求
 1 )「。」をつけろ~なぜ「靴を揃える」必要があるのか
   2 )「。」をつけろ~現代の「若者」の要望に対して
   3 )「。」をつけろ~「。」のつけ方、大谷翔平
   4 )可能性を広げさせる~「人」を信じるな
 5 )可能性を伝える~正しいと思ったら間違える
◇要求のための距離
◇選手への言葉

第4章 監督と人事——「勝つカタチ」と組織
◇「勝つカタチ」のための組閣
◇勝つための人事基準
◇コーチの置き方
◇コーチと監督
◇ コーチへの対峙
◇コーチとの信頼関係
◇フロントと監督

第5章 監督と資質——求められる姿
◇自分が正しいと思わない
◇新しい発想
◇片言隻句
◇平らにする
◇自分との約束を守る
◇言葉を大事にする

2 覚悟

序章:やりたい野球なんてない 
第1章:最大の危機をチャンスに変える
第2章:名将にあやかる
第3章:組織を動かすということ
第4章:失敗は、成功への一里塚
第5章:勝利のために理論を捨てることも必要である
第6章:いかに潮目を読むか
終章:人と比べない

3 伝える。

第1章:監督ってなんなんだろう
第2章:伝える言葉。伝える感覚。
第3章:パ・リーグ優勝の真実 
第4章:日本一に足りなかったこと
第5章:感謝をこめて
第6章:大谷翔平という夢
第7章:戦うためになにを準備すべきか

4 未徹在

第1章:「負け」は99を教えてくれる
第2章:監督の役割とは何か
第3章:監督はプレイヤーとどう距離をとるのか
第4章:監督に答えは存在するのか
第5章:栗山英樹の使命とは何か
第6章:プロとして、人として大事なこととは

5 最高のチームの作り方

第1章:シーズン回顧
     真に信ずれば、知恵が生まれる
第2章:クライマックスシリーズ回顧
           勝つために打つべき手を打つ
第3章:日本シリーズ回顧
           結果を委ねる
第4章:過去の自分との対話
           監督の仕事は選手を輝かせること
第5章:選手・コーチたちのこと
           いつも全部間違っている

6 稚心を去る

第1章:プロの責任 ファイターズの組織哲学
第2章:「四番」の責任 中田翔と清宮幸太郎 
第3章:監督としての1000試合
           7年目の備忘録とともに
第4章:指揮官の責任
           なぜ、自分のせいだと思うのか
第5章:7年の蓄積と、8年目の問い

7 集大成(2019~2021)

監督の引き際:責任の果たし方とは
◇【最後の3年】2019年「最高の想定外」
◇【最後の3年】2020年「野球と人生」
◇【最後の3年】2021年「危機感と集大成」
◇【3年間の学び】準備をし、手を打ちまくる
◇自分から「辞める」とは言わない
◇生まれ変わっても「ファイターズの監督をやりたい」か?
◇選手は仲間、「道化師のソネット」が流れた時
◇「仲間・大谷翔平」との別れ
◇大谷翔平は「仲間」たちに何を与えたか
◇選手と「選手の時代」の指導者像
◇【信頼すべき人】ともに別れたふたりのコーチ
◇【信頼すべき人】監督・栗山英樹を作ってやろう

8 考察 野球論

監督と野球:新しい時代の「バント」「采配」「四球」「カウント」
◇余計なことをしない
◇考察「送りバント」
◇考察「四球」
◇考察「カウント」

9 光るべきもの

監督の先生たち:5人の知恵
1・大谷翔平
2・中西太
3・吉村浩
4・根本陸夫
5・ダルビッシュ有 

・おわりに

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あらかじめご了承ください。