〝中世ヨーロッパ風〟ファンタジー世界を歴史学者と旅してみたら【『狼と香辛料』編】

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🔰シンクロナスの楽しみ方

ゲーム・漫画・アニメでおなじみの「中世ヨーロッパ風」世界は、どこまで本当なのか? 歴史学者と一緒に中世ファンタジーを見てみたら、新しい発見に出会えるかも!

 📚『狼と香辛料』編/全8回

第1回を読む(無料)
#1 王道よりも史実志向の中世ファンタジー

 

『狼と香辛料』を西洋史研究者が読んでみた

 中世ヨーロッパ風の架空世界の経済活動に光を当て、狼の化身ホロと青年行商人ロレンスの旅を描いたライトノベル作品『狼と香辛料』シリーズ(著:支倉凍砂)。その奥深い世界観を、西洋史を専門とする研究者が読み解く!

 主人公ロレンスが所属する商人組合、賢狼ホロを追いやる「正教会」の大遠征、銀貨の銀含有率切り下げをめぐる騒動…… 作中の要素やエピソードを歴史上の出来事と比べることで、『狼と香辛料』の物語世界を隅々まで楽しめる

 歴史好きにもラノベ好きにも、きっと新しい発見があるはず。史実と物語、どちらも知れば知るほど面白い! 話題の連載シリーズ第2弾。

目次

  • #1 王道よりも史実志向の中世ファンタジー〈無料〉
    • はじめは勉強のモチベーションとして…
    • 西洋中世をモチーフに作り込まれた舞台
    • 『狼と香辛料』の「元ネタ」の本
    • 中世ドイツ風の舞台設定
  • #2 二人の主役の背景〈公開から1週間無料〉
    • ロレンスと商人たちのネットワーク
    • 賢狼ホロ信仰を追いやる対異教徒の最前線
  • #3 物語を面白くする「中世ヨーロッパ」要素〈公開から1週間無料〉
    • 物語の始まりに現れる2つの要素
    • 『狼と香辛料』世界の政治権力
    • トレニー銀貨をめぐる騒動
  • #4 『狼と香辛料』の都市(1)
    • 自治と組合
    • 教会と都市
  • #5 『狼と香辛料』の都市(2)
    • 街の建造物
    • 街区と排除の論理
    • 大市
  • #6 異教徒と正教徒(1)
    • 「大遠征」と北の十字軍
    • 根強い異教徒の抵抗
  • #7 異教徒と正教徒(2)
    • 『狼と香辛料』の正教会
    • 悪役寄りに描かれる教会
    • おわりに
  • #8 もっと知りたい人のためのブックガイド
 

※タイトルは仮題です。予告なく変更される場合がございます。
※『狼と香辛料』(電撃文庫)1~4巻までの内容を含みます。

連載シリーズ「〝中世ヨーロッパ風〟ファンタジー世界を歴史学者と旅してみたら」

 毎回さまざまなフィクション作品(ゲーム、漫画、アニメ、ドラマ、映画等)を1本取り上げて、歴史の専門家の目線から、面白いところ、意外なところ、ツッコミどころ等を解説するシリーズです。

 すっかりイメージが定着しているアレは、実は中世のものではなかった!? 一方で、ファンタジーだと思っていたコレには、実は元ネタのような似た話があって……?

 この連載を読めば、物語を見るのがもっと楽しくなる、さらには、史実や歴史研究をもっと知りたくなる! オススメの本や文献をたっぷり紹介するブックガイド付き。

 
剣と魔法のRPG世界はなぜ西洋中世っぽいのか?

旅を終えた勇者ヒンメル一行を迎える王都の城、全身鎧をまとった不死の軍勢、魔法の解読に勤しむ僧侶…… 作中のシーンやエピソードを実際の歴史と比べることで、『葬送のフリーレン』の物語世界をさらに深く楽しめる。

 

著者情報

 
仲田 公輔

岡山大学 文学部/大学院社会文化科学学域 准教授。セント・アンドルーズ大学 歴史学部博士課程修了。PhD (History). 専門は、ビザンツ帝国史、とくにビザンツ帝国とコーカサスの関係史。1987年、静岡県川根町(現島田市)生まれ。 >>著者詳細

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