内川聖一さんの言葉で見えた希望
悔しいシーズンが続いています。
自分がヘボ過ぎて、正直、むかつくレベル……。
一方でチームは、というとオールスター以降、調子が上がってきて、ポストシーズンを狙える位置にまで来ています。チームの補強もあり、僕の出場機会はかなり減ってしまいました。
チームが勝つのはもちろん、うれしい。
結果を出せていない僕が試合に出られないのは当たり前。
でも……、うーん、やっぱりフラストレーションが溜まりました。
日本のころ、一軍に定着するようになってから自分自身がこういうポジションにいた経験がありませんでした。ここまで結果が出ないこともなかった……。
だから、自分とどう向き合っていくか、結果が伴わない現在と付き合う方法は本当に手探りです。
あるときは別チームのメジャーリーガーと食事をして(誰としたかは内緒です)打ち方を聞いてはそれを試したり、前回も書いたGMとの会話で吹っ切ろうとしたり、今まで以上に練習をしてみたり……。
取り組んだ当初は良くても、結果が出なくなると、やっぱりこの方法は合っていなかったのかなと思い悩みます。
それが続くと、練習でいくらよくても試合に対してモチベーションをうまく高められない――みたいな初めての経験もしています。
そんな中、久々にスタメンで出た昨日の試合(10日)で1打席目からスリーベースヒット、シングルヒット、そして最終打席にホームランといい結果を出すことができました。
今回、取り入れたのは内川聖一さんの助言でした。
アメリカにやってきていた内川さんは、広島時代の若かりし頃、自主トレを一緒にさせてもらった大先輩です。ご存じのように卓越したバッティング技術を持っておられて、その打ち方は多くのプロ選手が「真似できない」というほどです。
そんな内川さんに悩んでいることを伝えると、「メジャーの選手の打ち方は日本の選手とは確かに違う。でも、...