日本代表では圧倒的なパフォーマンスを披露する遠藤航。一方で、今夏に電撃的に加入したリバプールでは立場が「不確定」な起用が続いている。
特にヨーロッパリーグで「先発・前半で交代」となった後、スタメンかと思われた中二日でのブライトン戦で出場がなかったため、チーム内での立ち位置がリバプールサポーターの間でも、イギリスのメディアでも話題になった。
では遠藤航はどう捉えたのか。リバプールにおける現在地について率直な思いを語る。
試合展開的に「出場はないかな」と思っていた
――移籍してから10試合(リーグ戦7、ヨーロッパリーグ2試合、カラバオカップ1試合)を経過して代表ウィークに入りました。特に直近の4試合について、まずレスター、トッテナムそしてユニオン戦については「リバプールのサッカーに適応する必要性」と「プレーする中で感じた手応え」があったことを振り返って頂いています。
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遠藤 はい。
――実際、ユニオン戦後のブライトンとのリーグ戦はメディアでもスタメン予想が多かったのですが「出場なし」で終わりました。
遠藤 前日のミーティングでスタメンはないな、と思っていました。だいたいそこでわかるので。
――遠藤選手自身もスタメンを期待していたのでは、と思うのですが。
遠藤 そうですね。以前も話した通り、個人的にはパフォーマンスも良くなっているという手応えがあったので。でも、まだまだ信頼されていないんだな、と思ったし、これからそれを勝ち取っていくしかない。あまり気にしてはいません。
――ブライトン戦は前半20分に先制をされ40分、45分(+1分)で逆転して後半を迎えます。リードしている状況で迎えた後半に出場の可能性があるように思えました。
遠藤 どうなんですかね。(アンカーで出ていた)マクアリスタは良い選手ですし、この試合も(メディアで)言われるほど悪くなかったと思います。(インサイドハーフで出た)ハービー(エリオット)も難しい試合にはなりましたけど、やれることはやっていた。連戦で疲れもあったと思います。
もしこの試合で自分にできることがあったとすれば守備の部分かな、と。そこでは貢献できるだろうという想像はしていました。マクアリスタはアンカーが本職ではないし、より攻撃に関われるインサイドハーフでも生きるはずなんで。
なのでもちろん、いろんな想像はしていましたよ。2対1で勝っているときか、後半のスタートから交代か……。
――その後半スタートから変わったのは、インサイドハーフのフラーフェンベルクでした。
遠藤 想像はしていましたけど、実際には「ないかな」とも思っていたんですよね。監督の交代の傾向として、後ろめの選手を変えるより、前めの選手を変えるほうが多いので。
その後、センターバックにコナテ、右サイドバックにジョー・ゴメスと後ろの選手が交代で入ってはいますけど、そこは信頼の差ですね。
だから、3対1くらいにならないと途中交代はないだろうな、と思って見ていました。2対2になったから、より……。
――フォワードの選手がケガでベンチ入りしていなかった、というのもあります。
遠藤 (17歳の)ドークだけですかね。
でも、監督のリスクを考えて前の選手を変えるというのは納得できるので。仕方がないですね。
「ユニオン戦の45分」は何を意味したのか?
――ただ、今回のブライトン戦の不出場はいろいろと――勝手にですが――推測できることがあります。特に「ユニオン戦の45分での交代は、パフォーマンスに対する評価だったのか」という点。スタメンのための温存ではなく、求められたプレーではなかったことでの交代、とも言えてしまう。
遠藤 そこは僕自身も考えないといけないと思っています。
――何か監督から言われた、とかは……...