探球論「NewsLetter」INDEX
1)「正解がない野球」からスタートする
2)田中将大、巨人移籍の裏側

1)「正解がない野球」からスタートする

ユニフォーム時代と違う角度

 こんにちは、平石洋介です。2025年も1か月が経とうとしていますが、ユニフォームを着ない1年を過ごすのは、プロ入り以来――いや、小学校で本格的に野球を始めて以来です。

 前回の動画で少しお話をさせていただいた通り、指導者としてオファーをいただいた球団もありました。かなり悩みました。

埼玉西武ライオンズのコーチを退任し、2004年のプロ入り以降はじめて「ユニフォームを着ない1年」を決断した平石洋介。これまでの知見を活かして...続きを読む

 そんななかで「野球を違う角度」から見ることも必要なのだろう、と思い今に至っています。

 その角度のひとつが、この「探球論」です。

 わたしの話にどのくらいの人が興味を持ってもらえるか、それもまた不安ですが……プロ選手としては思うような結果が出せず、それでもコーチや監督として現場で選手たちと接してきた経験を生かしたお話ができればと思います。

 この「NewsLetter」では、野球界のニュース、試合について分析をしたものを配信していく予定です。

(動画配信のほうは、わたしの半生をたどりながら、その時々のキーマンにも登場いただき、お話させていただきます。2月には同じ高校出身で、ともに若くして監督を務めた「後輩」と対談を配信する予定です)。

 改めてですが、野球に正解はありません。いまは、たくさんの情報がありますが、そこにある方法論が万人に当てはまり、誰もがうまくいく、というものではない。

 フィットする人(選手)もいれば、違うアプローチが必要な人(選手)もいます。

 選手にとって大事なのことは「正解がない」なかで、「いかにして考え」「試して」いくか。

 そして指導者はそこに寄り添う人であるべきだと思います。寄り添うためには、常に学ばなければいけないし、新しいものを吸収していく必要があります。

 わたしにとって吸収していくためのツールにもなっていくはずだ、とも思っています。みなさんからのたくさんの質問やリアクションを楽しみにしています。

 ということで、「探球論NewsLetter」第一回は「田中将大の移籍」についてです。...