探球論「NewsLetter」INDEX
1)楽天キャンプと近況
2)宗山塁にみる「楽天の覚悟」「スター素質」「攻守の課題」そして「村林とのレギュラー争い」
 ・なぜ「補強ポイント」より「黄金ルーキー」だったのか?
 ・スイング課題、軸足への重心は杞憂か?
 ・24年「遊撃手・村林」で楽天の守備力はアップした
 ・ライバル球団は宗山を「泳がせる」可能性もある

1)楽天キャンプと近況

 

 いよいよプロ野球がキャンプインしました。

 僕にとってはユニフォームを着ない初めての2月。

「キャンプってどうやって行くのだろう?」

 ふと、これまで考えもしなかったことに思い至ったり、行くとしても西武ライオンズにも福岡ソフトバンクホークスにも楽天ゴールデンイーグルスにも行きたい……けれど時間はあるのか? 連絡は誰にするんだ? などなど、いきなり思い悩んでいます(笑)。

 とはいえ、2月3日から楽天キャンプに伺わせてもらい取材もしました。

 グラウンドはやっぱりいいですね。ということで今回は、その取材も踏まえ、楽天イーグルスについて書いてみたいと思います。

 改めて「探球論」では、このニュースレターと、僕自身の半生をキーマンとともに振り返る動画企画の2本立てが中心となっています(特にこの半生を振り返る企画は最終的に書籍にまとまる予定です!)。

 すでに2本分の動画を配信し、これからは今江敏晃との対談、同志社時代の副キャプテンの登場など「プロ野球選手」までの歩み、それ以降の葛藤などをかなり、深く、隠すことなくお話しています。

 楽天イーグルスを応援してくださっている方はもちろん、野球をやっているお子さんの親御さんや指導者の方などにも、「こういう成長の仕方もあるのか」と興味を持っていただければ嬉しいなと思っています。

 ぜひご覧ください。

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 ということで、「探球論NewsLetter」は「宗山塁」選手についてです。

2)宗山塁にみる「楽天の覚悟」「スター素質」「攻守の課題」そして「村林とのレギュラー争い」

 楽天にとって久しぶりの大物ルーキー。

 春季キャンプでチーム一番の話題といえば、ドラフト1位の宗山塁選手でしょう。

写真:共同通信

 これまでも、楽天に鳴り物入りで入団した選手はいました。

 駒大苫小牧時代に甲子園を沸かせた田中将大選手、2007年の北京オリンピック予選にアマチュアで唯一、代表入りを果たした愛知工大の長谷部康平選手、12年夏の甲子園で2年生ながら大会新記録となる22奪三振をマークした、桐光学園の松井裕樹選手。この3人が代表格でしょう。

 彼らはピッチャーですから、...