バリー・ボンズを繰り返し見た

 開幕から2カ月。カブスの鈴木誠也は、数字だけを見れば、週間MVPを獲得するなど「結果が出た」4月と、打率.203(5月29日時点)と「結果が出ない」5月を過ごした。

 この2カ月について感じていること、そして現在、取り組んでいることについて語ってもらった。

(執筆:シンクロナス編集部)

 今は、いろいろなことを考えながら試している時期です。

 結果が出ても、ちょっと違うな、と思うこともあるし、結果が出ないけど「感触は良かった」と感じることもあります。

 全体的に見れば(広島)カープでやってきた感覚とは違った引き出しが必要なのかな、とは感じています。

 一番、「感覚を変える」必要があるなと思っているのが、ピッチャーのタイプです。ほとんどのピッチャーが初対決です、やっぱり平均的に球速が日本より速い。

 速いピッチャーのときだけ「スピードを頭に入れ」ながら打席に入り、それ以外は「軌道」をしっかりと思い描いて、自分のスイングをすることを中心にしてきた(カープ時代の)僕にとって、ほぼすべての打席で「スピードも頭に入れる」という作業をしていくことに、これから慣れていく必要があると感じています。...