6月18日に開催された「月刊・遠藤航」のアーカイブを配信します。カタールワールドカップでドイツ、コスタリカ、スペインと対戦する日本代表のキーマンは、この代表4連戦をどう感じていたのか。

 特に0対3で大敗を喫したチュニジア戦は「遠藤航をつぶされると機能しなくなる」と批評された。本人が語る実際のピッチ上での感覚と改善さくとは?

チュニジアがとった「リバプール方式」

――チュニジア戦について、遠藤選手の見解を教えていただけますか?

遠藤 チュニジアは戦術的に日本をかなり分析してきて、とくに相手の守備の部分ですごくやりづらかったですね。

――そのやりづらかった部分を詳しい解説をお願いします(ボードによる解説)。

6月18日平塚で行われたトークイベント。ボードを使ってピッチ上の意図をや判断、相手の特徴を語った。

遠藤 相手の守り方として相手の1トップの選手が、アンカーの僕のマークについていたんですよね。センターバックにはボールを持たせてもいいというくらい割り切っていて、でもたまにウイングが外から中に絞ってプレッシャーをかけに来ていました。

そこで日本はインサイドハーフの原口元気選手や田中碧選手がボールを受けに低い位置まで来ていたんですけど、そうなるとチュニジアはしっかりと引いてブロックを敷いてきました。

――1トップがアンカーへのパスコースを抑えつつ、ウイングがサイドバックへのパスコースを切りながらセンターバックにプレッシャーをかけに来ていたわけですね。

遠藤 トップが僕のところを抑えに来るというのは、シュツットガルトでも経験しています。そこでどうボールを受けるか。

センターバックの間に落ちて、ボールを受けることも考えたんですけど、そうなると相手は3トップでプレッシャーに来るだけなのであまり有効ではない。...