【連載#5】田中碧、デュッセルドルフ1部昇格の勝算

 4/19にスタートした「ミムラユウスケの日本代表ニュース解説」。

 多くのメディアでサッカー日本代表ニュースがあふれています。そんななかから、スポーツライターのミムラユウスケさんが日本サッカーが成長していくために重要なニュースを厳選チョイス。 取材してきた秘話などを交え、その意図や背景について独自の視点でわかりやすく解説する新連載です。

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 今回お届けするニュースは、5月20日のブンデスリーガ2部最終節デュッセルドルフ対マクデブルク(◯3-2)、日本代表・田中碧選手の最終戦について。
 

ミムラ氏は田中碧のリーグ最終戦を現地取材。アンカーながら自陣からマンマークされるなど、驚くべき進化が見えたと分析(写真提供:ミムラユウスケ)


 デュッセルドルフの田中選手は5月23日からブンデスリーガ1部・2部の入れ替え戦に挑む。

 今年1月のアジアカップに参戦した日本代表メンバー26人のうち、欧州リーグ所属は20人。チームの76.9%が欧州組で、日本のJリーグでプレーする選手は5人だけだった。

 そのアジアカップ、日本代表の”常連”だった田中碧は残念ながら不参加となった。元旦のタイ代表戦にも先発出場。均衡を破る2024年第1号は田中の右足から生まれた。昨年9月、10月の代表戦を含めれば直近6試合で4ゴールを記録していた。

 存在感を高めていただけに参加していればーーとの想いはつのる。

 日本代表が掲げる「W杯ベスト8入り」。その目標を成し遂げるためにも、選手たちが口にする「個のレベルアップ」は欠かせない。

 レギュラー格の遠藤航、三笘薫、冨安健洋、久保建英らはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)に出場するクラブに所属。彼らが日々高いレベルのなかプレーする一方、デュッセルドルフの田中の主戦場はドイツ2部。

 デュッセルドルフが1部昇格することは、言い換えれば、田中のレベルアップに直結し、日本代表のレベルアップにもつながるはずだ。

 現在の日本代表のボランチ勢力図を見ると、佐野海舟と旗手怜央の経験値は浅く、遠藤航と守田英正の牙城を崩せずにいる。最近ラツィオで調子を上げている鎌田大地とともに、田中碧の代表復帰を望む声も多い。さらなるスケールアップを遂げるためにも、入れ替え戦での勝利を期待せずにいられない。

 ちなみに、ブンデスリーガ入れ替え戦の過去10年の戦績は2部クラブの「1勝9敗」。データ上は圧倒的に不利な状況だが、ミムラユウスケ氏は「今回、デュッセルドルフが1部昇格できる可能性は決して低くない」と否定する。その理由とは?

 決戦を前に、田中の置かれた現状、コンディション、進化や変化など、現地からレポートする。ぜひご覧ください!

デュッセルドルフ戦を現地観戦したミムラ氏。「今回、デュッセルドルフが1部昇格できる可能性は低くない」と語る。その理由とは?

 動画内容(12分54秒)
・驚かされた田中碧の進化と変化
・4-1-4-1のアンカーで「マンマーク」を受ける立場
・「ビルドアップ時からマンマークされるのは珍しい」(田中碧)
・入れ替え戦の過去10年戦績ーー2部クラブの「1勝9敗」
・2部クラブが圧倒的に不利な理由
・今回、デュッセルドルフが1部昇格できる可能性は?



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