「日本サッカーに検証を。」
「日本サッカーと世界の距離」を選手、メディア、データなどさまざまな視点から分析する。第二回は「カタールW杯で見えたヒント」。

一喜一憂する日本、焦らないクロアチア

 W杯前に行なわれた日本サッカー徹底検証 第1回では、「悲観的な展望」が多かったグループリーグの戦いについて、ドイツやスペインでプレーした経験のある岡崎慎司と酒井高徳は、対戦相手との力関係を冷静に分析したうえで「日本の決勝トーナメント進出の可能性」が十分にあると予想していた。

 果たして、日本代表はドイツ、スペイン両国に善戦どころか2勝し、グループリーグを1位で突破。実際そのとおりの結果となった。

 

 そして、ラウンド16でクロアチアと戦った日本代表は、延長戦まで熱戦を繰り広げたものの、PK戦の末に敗れる。前回のロシア大会と同じく、またもや今大会も「ベスト8」の壁を越えられなかった。

 悲願といえる「ベスト8」への壁とは、いったい何なのか――。
 
 3度のW杯を経験する岡崎慎司、酒井高徳(2010年はサポートメンバーで帯同)、そしてスポーツジャーナリストのミムラユウスケが、その理由を検証していく。(全3回の1回目)。

岡崎慎司(シント=トロイデン所属、元日本代表。南ア、ブラジル、ロシアと三大会に出場。日本代表で119試合50得点を記録。歴代3位)
酒井高徳(ヴィッセル神戸所属、元日本代表。南アはサポートメンバーとして帯同、ブラジル、ロシア大会に出場。日本代表で42試合に出場、ロシア大会後に代表引退を表明)
ミムラユウスケ(スポーツジャーナリスト。2009年渡独。ドルトムントやフランクフルトに住み、ドイツを中心にヨーロッパで取材。2016年帰国後、サッカーを中心に執筆)

<前編ヘッドライン>
・テーマ1:「カタールでの日本代表の戦い」について
・テーマ2:日本は「ベスト8」を目指すサッカーを示したか?
・テーマ3:なぜクロアチアに負けたのか?
・テーマ4:強豪国にあって日本に足りないもの
 時間:22分00秒

<中編ヘッドライン>
・テーマ1:「ベスト8」の壁を打ち破るためのヒント
・テーマ2:日本サッカーの進歩を妨げる3つの「要因」
・テーマ3:ベスト8進出国に見る「個」の力とは?
・テーマ4:どうすれば日本はW杯で優勝できるのか?
 時間:約20分

<後編ヘッドライン>
・テーマ1:「監督力」では世界チャンピオンになれない?
・テーマ2:現代サッカーの鍵を握るのは「中盤力」?
・テーマ3:日本の武器だった団結力が「PK戦」ではプレッシャーになる!?
・テーマ4:岡崎・酒井が望む日本代表のあるべき姿とは?
 時間:約20分

(中編・後編とも2月22日(水)18時に公開予定)

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