――遠藤航・ここだけの話――
1・【ポカール】フランクフルトとの差はどこにあったか
2・【注目選手】さすがの(鎌田)大地とハセさん(長谷部誠)
試合データ
メルセデスベンツ・アレーナ
●VfBシュツットガルト 2 対 3 アイントラハト・フランクフルト○
【得点】
アイントラハト・フランクフルト:
エンディカ(51分)
鎌田大地(55分)
コロ・ムアニ(77分)
VfBシュツットガルト:
ティアゴ・トマス(19分)
エンゾ・ミロー(83分)
【退場】ボルナ・ソサ(85分)
【遠藤航】スタメン(78分交代)
1・【ポカール】フランクフルトとの差はどこにあったか
勝てば決勝のポカールはフランクフルトに2対3で負けてしまいました。
やっぱりこういうトーナメントでは「ディテール」をどこまで積み上げておくことができるか、そこにチーム力があるなと実感しました。
例えば、チーム状況もそのひとつです。
僕自身は、スタメンで78分までプレー。直前の77分に3失点目を喫して、この時点で1対3となったタイミングでの交代でした。
普段であれば、ボランチの相方であり、アンカーもできるカラゾルが交代し僕が残るのがこのシーズンの定番でした。
もちろん逆転するために攻撃に行きたいという意図もあったと思いますが、一方で次戦を見据えなければいけないチーム状況がありました。
シュツットガルトは今、残留争いの真っただ中にいて二日後(今日ですね)には同じく残留を争うヘルタ・ベルリン戦です。
どちらの試合も大事で、そこに優劣をつけることはできませんが、カラゾルは出場停止でこのヘルタ戦には出ることができません。
なのでカラゾルを残して、僕は少しでも体を休める――。監督の意図はそこにありました。
決勝まで勝ち進んでいくためにはこうした選手層や、次への備えという点でまだまだ僕たちには上積みできていない部分があるなと実感したシーンでした。
また、このフランク戦では前半にマブロパノス、後半63分にアントンと二人のセンターバックが交代しました。マブロパノスはケガで、アントンは体調不良。
1試合の間でセンターバックが二人、代わらなければいけない試合はどんなチームでも難しいものになります。
それでも前半は僕たちがプラン通りに試合を運ぶことができていて、実際、1対0で折り返すことができていました。
具体的には数的優位を作れていた僕ら中盤のスペースでボールを動かしながら、攻撃を続ける形です。もう1、2点取れてもおかしくない状況が作れていたと思います。
しかし後半、フランクフルトはそこに修正を加えてきます。...