データジャーナリスト・荻原和樹の「データ活用術」

 これまで「データの裏側」では「物価」や「少子化」など大きな関心を集めるデータが、その取得方法によって「解釈」や「戦略」が変わってしまうことを取り上げてきた。

 データとはその背景を知らないと簡単に「嘘」になってしまう危険性もある。

 しかし、——どんなモノゴトに対しても「データ」が欠かせない現代で、どのデータをどのように見て、いかにして活用すればいいのかわからなくなってしまう。

 うまくデータを活用できている人たちはどんなスキルを持ち、どうやってデータと向き合っているのか?

 そこで今回は、新型コロナウイルスの感染状況の統計データを「見える化」した「新型コロナウイルス 国内感染の状況」(東洋経済ONLINE)を制作した、データジャーナリスト・荻原和樹氏を招いてデータの活用方法を教えてもらう。

 コロナ統計だけでなく、「甲子園球児の投げすぎ」や「日本の夏の暑さ」など多くのデータを「見える化」してきた実例をもとに、ポイントを紹介する。

【動画の内容】
〈オープニングトーク〉
テーマ1 日本のデータジャーナリズムの現在地〉4:49~
・日本のデータジャーナリズムの遅れ...その理由は?
ここまで無料でご覧いただけます(再生ボタンをクリック)
〈テーマ2 データ活用のプロが手掛けたコンテンツ〉11:04~
・コロナ化の日本を助け続けたデータ、その作成秘話
・データが可視化、甲子園投手の過剰な投球
・イギリスで得たデータ可視化の知識
〈テーマ3 “荻原流”データ可視化のプロセス〉26:31~
・データ活用のプロはどのように仮説を立てるのか
・仮説からコンテンツへ、そのプロセスは?
・データを可視化するときの苦労は?
〈テーマ4 世の中に溢れるデータ 可視化することの意義は?〉43:27~
・今、データ可視化が求められる理由
〈テーマ5データ活用に必要なスキルと注意点〉46:55~
・データを扱う際の注意点、大切にしていること
・データを見る側が持つべきリテラシーとは
・データの可視化を身につけるために必要なスキルとアクション
 

 
荻原和樹
データジャーナリスト

2010年筑波大学卒、同年東洋経済新報社入社。2017年英国エディンバラ大学大学院(修士)修了。データ可視化を活用した報道コンテンツの開発、デザイン、記事執筆を行う。スマートニュース メディア研究所を経て2022年10月よりGoogle News LabでTeaching Fellow として従事。

受賞歴
東洋経済オンライン「新型コロナウイルス 国内感染の状況」
・グッドデザイン賞(2020.10)
・SmartNews Awards 2020 ベストパートナー賞(データジャーナリズム部門)(2020.12)
・JIMA Internet Media Awards 選考委員特別賞(2021.03)

著書
・共著『プロ直伝 伝わるデータ・ビジュアル術』(技術評論社)
・『データ思考入門』(講談社現代新書)

(荻原和樹さんGitHub 参照)

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