5月24日配信回【少子化の原因「女性の晩婚化」「生みたいけど生めない」論への疑問】で取材をした「合計特殊出生率」。
特殊という言葉がついているということは、「普通出生率」もあるの?
数字を語るとき、そのデータを表す「言葉の印象」についイメージが引っ張られてしまうことがある。そんなちょっと要注意で、よくよく考えたら本当の意味を知らない言葉の意味を解説します。
今回は「普通出生率」についてピックアップします。
少子化は現代の日本の大きな課題となり、多くのメディアで取り上げられている問題でもあります。
その時によく取り上げられるデータが生まれてくる子供の人数を示す出生率。
この出生率にはいくつか種類があり、動画では合計特殊出生率を取り上げました。
長野 女性一人当たりってついているけど決して産んでない人もいるってことですよね?
高橋 そうです、これは女性、ですから結婚していない人も含まれます。
長野 このデータ何に使えばいいのかわかんなくなってきました。
高橋 日本の女性は何人産むのかというのが、○○年のデータから概算できると捉えていいと思います。
長野 結婚している夫婦の間で生まれている子供だとは思うのですが、全女性なんですか?
高橋 そうです。別段結婚しているかしていないか、再婚か初婚かそういう結婚のことは全く関係がありません。
特殊?普通?言葉のイメージとデータの差
高橋 合計特殊出生率は、15歳から49歳までの女性一人当たりの生涯に産む子供の数です。
女性は一人当たりこのくらい子供を産むものだという概算をしている。
長野 何が特殊なのっていう…
高橋 普通出生率という考え方もあるんです。実はそれと対比させるためにあるとお考え下さい。
特殊っていう名称があるとなんかものすごいことをしていると思うかもしれないんですけど、実は全然そんなことないんです。
普通出生率とは?
合計出生率と対比するとされる普通出生率。...