データジャーナリズムは何を伝えたいのか

 前編では警察庁のオープンデータを分析し、交通事故の多発場所を示した「みえない交差点」の作成のプロセスを取材班の二人にお話しを伺った。

 オープンデータを分析し、一目でわかるように可視化する。メディアにとって、〝データ〟を用いて伝える力は、報道の信頼度を高めるための一つの手法となる。

 しかしデータというのは時に、相手をだますことにも使えてしまう。篠健一郎さんは「データは決して魔法の杖ではない」と指摘した。

「みえない交差点」の選択項目は、50項目以上のなかから、記者やデザイナー、プロデューサーと議論したうえで絞られた。

 選択項目一つをとっても、何を選ぶか、どこを見せるかは客観的にみえて主観が入っているという。ミスリードにならないようにメディアには常にフラットな視点が求められる。

 後編では、データ活用した報道の在り方、データジャーナリズムの可能性を探る。

 動画内容 
再生時間:25分33秒
データの裏側【6】<後編>
〇オープンデータの現状と課題は?
〇データジャーナリズムで日本の報道は変わる?
〇データジャーナリズムを実践して何が見えた?

 使用したデータ 

フライトレーダー24
飛行中の民間航空機の現在位置をリアルタイムで追跡・表示するウェブサイト

マリントラフィック
船舶の位置と動き、港湾内の現在位置に関するリアルタイム情報を提供するウェブサイト

グローバル・フィッシング・ウォッチ(GFW)
世界の海の持続可能性を前進させることをミッションとした漁船の位置および航行の動きを追跡するウェブサイト

 ​これまでの【データの裏側】

  テーマ
#0(全3回) 物価上昇と給料
#1(全1回) 少子化問題
#2(全2回) 世論調査
#3(全2回) ランキング調査
#4(全4回) データ分析
#5(全2回) 幸福を数値化する
特別編 データ可視化の技術

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