資本主義の歴史から世界の将来を見据える

 今日、11月11日は「日本資本主義の父」と言われた渋沢栄一の命日だ。

 戦後日本の根幹を成し、経済発展を支えてきた「資本主義」は今、——世界的に――大きな岐路に立たされている。

「新しい資本主義」や「資本主義の終焉」「ポスト資本主義」……。そうした指摘がなされ続ける背景には何があるのか?

 経済学者の的場昭弘は『資本主義全史』(SBクリエイティブ)、「資本主義」が成立した歴史、代表される研究者たちの思想・根幹を紹介し、現在の資本主義が迎える矛盾を指摘している。

 今回のDOKUGOはこの『資本主義全史』から生まれた疑問を著者に直撃。〝新しい資本主義〟について考察していく。

西ヨーロッパは衰退に向かっている。世界はどうなっていくのか?

 18世紀の資本主義が大きく発展するまでの過程を見ていく。そして「資本主義全史」の著者・的場昭弘先生が指摘する今の日本に根付く思想の問題点これから起こる世界の変革を語る。

<後編>動画内容(再生時間:33分34秒)
・「アジア型資本主義とは?」
ー資本を奪うヨーロッパと資本を蓄積するアジア。
アダムスミスが目指していたのはどっち?

・「サン=シモニアンとは?」
ーフランスのエリート主義が発展させた国営企業とは。
イギリスに追いつくための資本の使い道。

・「これからの資本主義と日本特殊論からの脱却」
ー新しい資本主義体制はどう変わっていく?
〝日本の中国嫌い〟はなぜ起こったか。
 

◎「資本主義全史」前編はこちら
【入門】「資本主義」が成立する条件とは何か? 「受け入れた日本」「拒否したインド」の差とは?...