皆さん、こんにちは。
いつもシンクロナスをご覧いただき、ありがとうございます。
編集部員による日替わりブログですが、11月2週目の本日、今野より9回目のブログをお届けします。
先週、ACLE(アジアサッカー連盟に所属するサッカークラブのNo.1を決めるAFC チャンピオンズリーグエリート)第4節 横浜F・マリノスvsブリラム・ユナイテッドFC(タイ)が横浜国際総合競技場にて開催されました。
残念ながら私は、本試合は所用により訪問は叶わなかったのですが、ブリラム・ユナイテッドについて語りたいことがあるので紹介させてください。
2010年にタイ王国ブリラム県の政治家、Newin Chidchobによるクラブ買収をきっかけに強化が始まり、タイ1部リーグのトップクラブに躍り出たブリラム・ユナイテッドですが、2012年のACL初出場から数多くの日本のJリーグクラブが対戦し、現在に至るまで少なくない数の日本人がアウェイであるブリラムの土を踏んできました。
私もかつてブリラムを訪問した者の1人ですが、日本人にとって馴染み深い首都バンコクやリゾート地プーケットなどとは全く異なった僻地に国際的なサッカークラブがあることにとても驚いた記憶があります。
それもそのはず、タイの東北部のブリラム県はカンボジアとの国境にあり、クメール王朝時代にはクメール人の移住があったほどです。カンボジア国境に程近いパノムルン遺跡では、カンボジアのアンコール・ワットに似た巨大寺院を見ることができます。
バンコクから航空機では1時間程で着きますが、陸路で向かおうとすると高速道路も鉄道も370キロの距離があり、5時間程掛かります。所要時間ベースだけで考えると、新幹線が整う日本では東京駅から函館駅までのイメージになります。
同じくNewin Chidchobによって作られた、ブリーラム・ユナイテッドのスタジアム横の巨大なサーキット、チャーン・インターナショナルサーキットではモータースポーツの国際大会が頻繁に行われ、スタジアムではサッカーの国際大会が毎年のように行われてきましたが、打って変わってその周辺はとてものどかな地方都市の風景があります。
首都バンコクは、アジア沸騰の中心地と言えるような現在進行形で進化し続ける巨大都市となっていますが、ブリラムでは人も動物ものんびりと生活し、時間がゆったりと流れています。
直近では、11月26日にブリラム・ユナイテッドと川崎フロンターレのチャーン・アリーナでの対戦が予定されています。川崎フロンターレにとって初めての対決であり、現地に赴く川崎フロンターレのサポーターの皆さんには、ぜひこのブリラムの雰囲気を存分に体感していただきたいなと思います。
編集今野