皆さん、こんにちは。
いつもシンクロナスをご覧いただき、ありがとうございます。
編集部員による日替わりブログですが、12月初週の本日、今野より12回目のブログをお届けします。
先日、映画『BLUE GIANT』を見てきました。漫画家・石塚真一氏(『岳』)と編集者、脚本家、原作者・SUPER8氏によるベストセラージャズ漫画『BLUE GIANT』(ビッグコミック、小学館)を映画化したもの。今回私が見たものは再上映作品であり、封切り日は2023年2月でした。
石塚真一氏の精細かつダイナミックな作画により、主人公・宮本大のテナーサックスの音色が漫画にも関わらず聴こえてくるという声が多く、2013年の『BLUE GIANT』(仙台、東京編)連載開始から『BLUE GIANT SUPREME』(ドイツ・ミュンヘン編)、『BLUE GIANT EXPLORER』(アメリカ・シアトル編)、『BLUE GIANT MOMENTUM』(アメリカ・ニューヨーク編)と現在まで連載が続いている大人気作品です。
そんな漫画『BLUE GIANT』を映画化した本作品ですが、主人公・宮本大の上京後に仲間とバンド活動する様子を描いています。プロの演奏家による音声を使用し、主人公たちの演奏シーンにはモーションキャプチャーが使われています。
さて、漫画『BLUE GIANT』のライトなファンである私としての感想は、今まで頭の中で想像してきた主人公・宮本大たちの音を再現してもらったというありがたさはありました。
ただ、演奏を元に作画されたというアニメーションや演奏中のモーションキャプチャのテイストに対する自分の違和感がそれを上回ってしまい、結果的に漫画において音を想像していた方が良かったな…という感想に着地してしまいました。
過去の『BECK』のように音楽を扱う漫画の映画化は、難しい挑戦であることは明白ななかで個人的な感想としては、今回の映画『BLUE GIANT』は楽曲のハードルを超えたものの、演奏中の再現の難しさを知る鑑賞体験となりました。
編集今野