シント=トロイデン移籍!岡崎慎司が語る新天地への想い
8月24日(水)に配信した「Dialogue w/ ~世界への挑戦状 Live配信 #5」です。
その内容をすべて、以下よりご覧いただきます。
・急展開だったシント=トロイデン移籍
・映画『ロッキー』のテーマソングが流れながらの一人ランニング
・監督から「獲得したい」と言われたのはデビュー1週間前!
・「FWとして無我夢中で1年間やりたい」
・「闘う姿勢」が求められるホラーバッハ監督のサッカー
・監督がFWとして自分を見てくれるという信頼感
・技術とスピードの意識バランス
・背番号30を選んだ理由とトリプルシンジ
・岡崎慎司が見たベルギーリーグのイメージ
👇視聴時間👇
1時間21分33秒
「逆転する日が絶対来る」と思いながら走り込んできた
ーー今回の(シント=トロイデン)移籍の流れも含めてユーザーの方は興味があると思いますので、今日は改めて少し振り返りをさせていただきます。
Newsletter(「岡崎慎司、シント=トロイデン練習参加の経緯とその手応えを語る」『Dialogue w/』Newsletter vol.05)にも書かせていただきましたが、最初はスペインのリーガで、慣れ親しんだ場所で、かつもう一回リベンジというか、自分を証明したい場所を探されていたと思います。そこは少し難しい部分もあってなかなか決まりませんでしたが、この時の心境について、改めてどんな感覚でいらっしゃいましたか?
岡崎慎司(以下、岡崎) やっぱりそうだよなって感じです。やっぱりそんな甘くないようなこの世界はっていう……。本当、基本的なサッカー選手ってだいたいこうじゃないのかなって思うんですけど……。
例えば、日本代表に入っているとか、大きなクラブにいた選手とか、海外とは言わずJ1でプレーしていた選手が、年齢もいっていてその年結果が出なかったら、じゃあどこ行くのかっていって探した場合にたぶんJ1で見つからないじゃないですか。
ーーはい。
岡崎 もう年齢が33〜34歳を超えてきたらって思うと、俺もそういう年齢なのかってまず思うし。これが普通だよねっていうのが一番にありましたね。
それでも、まだ自分の中でやれる感覚がカルタヘナでずっと練習でため込んでいたんで。
このやれるっていう感覚をどこかで披露するのは、やっぱりヨーロッパじゃないと悔しいなっていうのがずっと残ってたんで。
だから、毎日の練習はそういう悔しさから、走り込んでいました。
前にも話したと思うんですけど、(ひとりで走り込むのは)悔しい気持ちをぶつけるというか、入り込むじゃないですけど、自分の中ではモチベーションが高まる音楽を聴きながら(映画の)『ロッキー』じゃないですけど、あれ(テーマソング)が流れているみたいな感じなんですよね。
自分が逆転する日が絶対来るんじゃないかって思いながら。
ーーそうだったんですね。
岡崎 でも、やっぱり8月からは自分から動かなきゃまずいとは感じていたし、スペインでも2部はほぼあたって監督のところでダメだっていうのも何チームもありました。
それこそ、2部でやっていたカルタヘナの監督や選手が、スペイン3部のクラブに「あいつ(岡崎)は絶対良い選手だ」と言ってくれて。で、何人かの監督からダイレクトで連絡が来て、「ストライカーとして絶対ほしいんだ」って言ってくれてたんで。
もちろん、そこ(3部のクラブ)でも(いいかな)という気持ちもありながらも、やっぱり(今年は)W杯っていうのもあるし、そこじゃないスペイン以外の場所でも貪欲に探そうとなってからも、それでも動かなかったので。
選択肢としては、ここから8月に入って(いまそうだと思うですけど)ラストにかけて動くと思うんですけど、そこにかけるのはマジでリスクが高いと思ったので。
――なるほど。(移籍マーケットの)タイムリミットぎりぎりまで粘ろうとしたのは、2シーズンの結果という話もされていたけど、(移籍先が)決まらない可能性も選択肢に入ってきたということですね。
岡崎 そうですね。自分の気持ち的にはチームで練習したいのもあったし、カルタヘナのときもパッと入ってもポジションがサイドとか選手がいない場所に埋められてしまったのが、自分の中で1年間苦しかったので……。
――そっちも含めてか。
岡崎 はい。そっちも含めて、自分がFWをやりたかったのでその部分で選手を探しているところにあたって、関係性的にもちょうどFWを探していたのがシント=トロイデンもあって。
でも、最初は「俺じゃない」という感じでした。ただ、その間、(スペイン)2部のあるチームが「選手がどうなるかによって行けるかもしれない」という話があったんですよ。
――そうなんですね。
岡崎 コンディション(調整)だけでもシントトロイデンでやらせてもらって。ほかのチームで動きがあったときはいつでも行けるように許可を得てやらせてもらっていました。もう本当にそんな気持ちですね。
もちろん、(シント=トロイデンの)監督が動いてくれるかもしれないというのも多少ありながら。
その間、香川真司の家にお世話になりながら、最終的に2週間ちょっとはいたのかな。1週間ぐらいは練習だけ(参加する)という形でやって、どうなるのかなみたいな感じでした。
練習して3日目くらいで、監督からは意外に(岡崎は)動けるなみたいな感じで話してもらって。(林)大地の怪我もあったんですけど、大地(の怪我のこと)は関係ないとも言われて、「俺が幹部に言う」と言ってくれて、(監督自ら獲得に)動いてくれたんです。
もう、そこは僕もシント=トロイデンしかないと。むしろ、結構一緒にやっていて、なんか意外に雰囲気もいい。
クラブを知っていくじゃないですか。チームメイトも知りながら厳しい状況にありながらも、自分もやれる、(自分は)このクラブで貢献できるイメージが湧いていた部分があったので、誘われたら行きたい、プレーしたいという気持ちになっていました。
当日の朝に告げられたデビュー戦スタメン起用!
――そこから実際に契約に至るまでは、言えること・言えないことがあると思うんですけども、具体的にメンバーとして一緒にやってくれって言われたのは大体どのタイミングだったのですか?
岡崎 1週間前ですね。監督に呼ばれて「獲るように言った」という感じで。あとはもうクラブ次第だとなった。そのとき、監督から「できたら、今週使いたい」という感じで言ってくれたんです。
――そのタイミングでっ!?すごいですね。
岡崎 いや、ホントすごいんですけど、ただビザがもう間に合わないとなって。
次の週からでも「1シーズン契約してもらえるんだったらめちゃくちゃありがたいです」と言っていたら、すごくクラブが本当に頑張ってくれて、いろんな人が走ってくれました。
ビザを申請してからそれが通るまではクラブで練習しちゃいけない。そういうルールもあったので、チームには参加できずに個人で練習して待っていたら間に合って、(試合)前日のチームバスに乗れたんですよ。午後から練習で16時のバスに乗ったのかな。
――夕方16時のバスに乗って?
岡崎 はい。チームバスに乗って、明日(試合に)出れるかもしれないなという期待もちょっと持ちながら普通に過ごしていて……。
当日の朝、散歩があるんですが、散歩の最後に、お前スタートで行くからって言われて。イエス!みたいな感じになって。
いやぁマジで、そのときは嬉しかったですね。「え、出れるんだ」ってなって。とにかく1試合もしていないから、練習試合もプレシーズン挟んでないから。
本当に自分の中で、ここまでのあの1〜2カ月の一人の走り込みを思い出しながら、すごいモチベーションが上がって、それだけで走れました、あの(デビュー戦の)90分を。……すべての内容は、アーカイブよりご覧ください👀✅
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