【酒井高徳】「降雪地域、試合よりも練習ができない」

◾️今回のテーマ
岡崎慎司×酒井高徳「Jリーグシーズン移行と世界との距離」(後編)
◾️ゲスト
酒井高徳さん(ヴィッセル神戸)
◾️配信内容
・シーズン移行の課題点
・「試合開催よりも練習ができないことがデメリット」(酒井高徳)
・Jリーグによる、降雪エリアへの財源の活用案
・世界基準をベースにしたとき「100億円の使い道は他にない?」(岡崎慎司)
・ヨーロッパにJリーグの拠点を設置する案について
・「指導者こそ海外に行くべき」(酒井高徳)
◾️視聴時間
21分42秒

 今回のdialogue w/は、ヴィッセル神戸の酒井高徳選手をゲストに迎え、昨年大きな話題となった「Jリーグシーズン移行」について徹底議論する。

 昨年12月、Jリーグは全60クラブ中8割以上にあたる52クラブの賛同を得て、2026年夏から「秋開幕、春閉幕」へ移行することになった。

 シーズン移行検討に関するメリット・デメリットについて、Jリーグは以前より以下のようなさまざま資料を公開して議論を重ねてきた。

資料:「Jリーグ『なぜシーズン移行』を検討しているのか?」

 また、これからもシーズン移行の実施に向けて、残された課題について継続検討することを発表している。

資料:「Jリーグ『シーズン移行』〜次の30年に向けて〜」

 現在、世界のサッカーは欧州を中心に回っている。今回の移行は、ACLのシーズン移行やクラブW杯のリニューアル等の外部環境の変化への適応に加えて、「春開幕、冬閉幕」だったJリーグのカレンダーを「秋開幕、春閉幕」の欧州に合わせることによるJリーグの競争力を向上を目的としているという。しかし、その中で一番の犠牲になる可能性があるのが、冬の時期に降雪する地域だ。

 Jリーグは、降雪地域対策として約100億円の財源案があるとしている。財源の使途は、冬季の活動を可能にさせるドーム型練習場の建設費や、キャンプ費の補填など。

 自助努力で雪対策をすべきという声もある中で、降雪地域への支援は、本当に継続して行われるのか、Jリーグの競争力向上が目的であるならば、100億円の財源を他の用途に使うべきではないのか。

 このような疑問に対して、欧州とJリーグを知る酒井高徳選手、岡崎慎司選手の見解はーー。ぜひご覧ください(全2回の2回目)。

【前編】Jリーグ「秋春制」決定、効果は? 課題は? 世界に近づく?

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酒井高徳(さかい・ごうとく)
ヴィッセル神戸所属。
1991年3月14日、新潟県三条市出身。
日本人の父親とドイツ人の母親を持つ。2歳までアメリカで過ごし、その後、新潟県三条市に移り住む。17歳でJリーグデビュー。20歳でシュツットガルトに移籍。
以降、8シーズンにわたってブンデスリーガで活躍し、2019年8月ヴィッセル神戸に移籍。
日本代表では3つのW杯を経験(南アフリカはサポートメンバー、ブラジル、ロシア大会に出場)日本代表Aマッチ42試合出場。

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