「10人になっても1点取って勝つ」というオプション

 ブンデスリーガ5節。遠藤航のシュツットガルトは、日本代表のチームメイト・吉田麻也が所属するシャルケと対戦。

 開幕4試合を終えて勝ち星がないチーム同士の戦いは、18分にシュツットガルトがヒューリッヒのゴールで先制するものの、直後の21分にビルドアップのミスを突かれ、シャルケのテロッデに同点ゴールを奪われる。

 一進一退の攻防が続くなか、67分、シュツットガルトはアクシデントに見舞われる。ヴァグノマンがこの日2枚目のイエローカードをもらって退場処分に。前節のケルン戦(△0対0)に続いて、2試合連続で退場者を出したのだ。

 1人少なくなったシュツットガルトは、遠藤を中心に10人で対抗。その後シャルケの攻撃を無失点に抑えて勝ち点1を手にしている。

 退場者を出したあとのシュツットガルトの戦い方について、遠藤は「10人でも1点取って勝つーーそういうオプションを持つという意味でも、今のシュツットガルトのやり方は意外と面白い」と自信を持って語る。

 遠藤がそう振り返るシャルケ戦で、シュツットガルトは10人になってからど のように戦ったのか。全3回で送る第1回は、10人の戦い方や考え方、マインドセットのポイントについて遠藤がボード解説する。

<INDEX>
第1回:シャルケ04戦、10人になってどう戦ったか?👈今回
第2回:マンツーマンで付かれた場合の改善策👈9/22配信
第3回:Pick up Duel「vs吉田麻也(日本代表)」👈9/29配信

 時間:20分13秒
 ヘッドライン:
・10人になってから、いかに失点をせずにゲームを進めるか?
・10人で戦う方法や考え方、マインドセットのポイントは?
・1人少ないとき、意識しなければいけない立ち位置とは?
・足の速いトップのシラスを下げた。交代策は理にかなっていた?
・10人になっても「1点取って勝つ」というオプションを持つ!

試合データ

[2022.9.3 ドイツ・ブンデスリーガ 第5節@]メルセデスベンツ・アレーナ
VfBシュツットガルト 1 対 1 FCシャルケ04

【スタメン】

 
【得点】
シュツットガルト:クリス・フューリヒ(18分)
シャルケ:シモン・テロッデ(21分)

【遠藤航】
スタメン(フル出場)

PICK UP MATCH 一覧

▼2022-23シーズン
第5節 シャルケ04戦
Part.1「シャルケ04戦、10人になってどう戦ったか?」👈New
Part.2「マンツーマンで付かれた場合の改善策」👈9/22配信
Part.3「Pick up Duel  vs吉田麻也(日本代表)」👈9/29配信

第1節  RBライプツィヒ戦
Part.1「RBライプツィヒ戦、展開が180度変わった前半の攻防、その裏側」
Part.2「ピッチ上の判断における日本サッカーの課題」
Part.3「Pick up Duel  vsダニ・オルモ(スペイン代表)」

▼2021-22シーズン
第33節 <動画ボード解説>バイエルン戦 「残留争いの中のバイエルン戦、恩師が直撃『仮想ドイツ代表、攻略法が見えたんじゃない?』」×曺貴裁(京都サンガF.C.監督)
第29節 <動画ボード解説>ドルトムント戦 「名門クラブとの一戦、「内容では上回っていた」に潜む罠」×ミムラユウスケ(スポーツジャーナリスト)
第28節 ビーレフェルト戦 「2点目が取れなかったことは痛かったけれど‥」
第27節 アウグスブルク戦 「出ている選手へ信頼がある」
第25節 <動画ボード解説>ボルシアMG戦 「フリーマンの動きと数的優位」
第22節 <動画ボード解説>レヴァークーゼン戦 「1ボランチと2ボランチの差」
第18節 <動画ボード解説>グロイター・フュルト戦 「ボールを奪う感覚」
第14節 <動画ボード解説>ヘルタ・ベルリン戦 「4-4-2対3-5-2」
第10節 <動画ボード解説>アウクスブルク戦 「スタートポジションを見る理由」
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