渡部陽一「1000枚の戦場」35~38/1000・アメリカ
【内容】
渡部陽一氏が撮ってきた膨大な写真の中から1000枚をピックアップし、「戦場のホント」を動画とテキストで解説する。
第9回は「35/1000~38/1000枚目」。
今回はトランプ前大統領の就任以来、激しい分断が続くアメリカ。
戦場カメラマン渡部陽一氏がアメリカ合衆国の現状から、分断が生まれた背景、共和党支持者の実像など、現地で撮影した写真を用いながら、レポートします。
写真35/1000:ワン・ワールド・トレードセンター
写真36/1000:トランプタワー前の警察
写真37/1000:ラスベガス銃撃事件の現場
写真38/1000:アメリカ、メキシコ国境沿いの塀
「1000枚の戦場」
渡部陽一が解説する「戦場」の日常。近いようで遠い世界の本当の姿を1000枚の写真が映し出す。隔週土曜日に最新回配信。
こんにちは。戦場カメラマンの渡部陽一です。
僕は以前、取材で、トランプ前大統領を支持している方々がたくさん住んでいるアメリカの中西部・ペンシルバニア州、オハイオ州、イリノイ州、この一帯、「ラストベルトRUST BELT」を訪れました。
「さびれた、錆びついた工業地帯」と呼ばれていて、このアメリカ中西部のラストベルトという場所は元々、重工業であったり、石炭産業であったり、昔の古き良きアメリカのまさに石炭産業や炭鉱の方で力。
そしてアメリカを作っていく、昔ながらのアメリカの発展というものを支えてきた方々がたくさん暮らしていて、規律、敬虔なキリスト教徒の方々が多く、白人の方がたくさん暮らしている。
まさにトランプ大統領のメッセージがダイレクトに突き刺さる。
そんな地域がアメリカの中西部ラストベルトと呼ばれている地域なんです。
その一帯で取材をして気づいたこと。
それは共和党のトランプ支持派という方々は、確かにもうコンバットギアを着て、まるでスナイパーのように武器を持ち、迷彩服を着ていってみたら兵士なのかと思うような過激な方々も確かにそういった方はいるんですけど、そういった方がたくさん100%ではない。
アメリカの中西部に暮らしている方々というのは、昔ながらの敬虔な暮らしをずっと何十年も保ってきていて、白人の方々で敬虔なキリスト教徒であり、毎週末、教会に行き、その教会の言葉を大切に守り、地域の暮らしを保っている方々。
どちらかというと、昔ながらの暮らしを大切にしていて、新しいネット社会であったり、情報のスピードや爆発力という現代の暮らしとは少し距離がある暮らしを保ってきている方々なんです。
そういった昔ながらの真面目にコツコツやってきた方々の暮らしというものが、トランプ大統領がよく、言葉に言っていた。
「古き良きアメリカの強いあの当時のものを引き戻す。そのためにできることを、まずはラストベルトに暮らしている地域の方々に雇用を提供する」というメッセージがしっかりと染み込んで、トランプ大統領が支持母体として支えられてきた背景があるんです。
ただ、実際にトランプ大統領が大統領に就任すると、現実的に、暮らしの改善というものがなかった。
どちらかというと、極端な衝突を国内で起こしてしまい、「分断」というキーワードをアメリカに打ち込んでしまい、真面目に暮らしてきた共和党側も民主党側も本来コツコツやってきた国民の暮らしというものが完全に格差、分断されてしまい、アメリカ国内が衝突の嵐になってしまった。
(アメリカが抱える問題から、共和党・トランプ前大統領と民主党・バイデン大統領の対決の行方まで、渡部陽一さんが分析。……続きはフルバージョンで✅)
【その他の写真】
・写真8/1000:人道回廊で蜂の巣にされた車
・写真12/1000:並ぶ戦車(ウクライナ)
・写真17/1000:溶けたロシア軍戦車
・写真19/1000:広大なひまわり畑
・写真23/1000:忘れられた孤島「スーダン」
・写真27/1000:タリバーンが力を再興させた「アフガニスタン」の今
・写真31/1000:新疆ウイグル自治区で暮らす人々
👇毎配信をまとめて視聴は以下より👇 (今回の動画は10月に撮影しました)
「戦場」の真実をどのくらいの人が理解しているか。戦場にある悲惨な現実。犠牲になるのは子どもたち。一方で、戦場にいる人々は「私たちと同じ」日常を持っている。これも「戦場の本当の姿」――。戦場カメラマン渡部陽一が撮ってきた写真の中から、1000枚をピックアップ。写真とともにその背景を知る。「戦場の真実」と「世界の本当」を学ぶ。
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