戦国大名が酷評される仕組みとは?
桶狭間合戦、関ヶ原合戦など、いまだ謎多き戦国合戦を最新研究と独自の考察で解き明かす『戦国大変 決断を迫られた武将たち』(発行:(株)日本ビジネスプレス 発売:ワニブックス)が発売中の乃至政彦。今回は『戦国大変』の話に関連させながら、本書の読者から寄せられた「戦国時代」に関する質問に答えていく。
周防の戦国大名・大内義隆は「男色の情けない愚将」と言われている。
しかし乃至政彦は近著『戦国大変 決断を迫られた武将たち』にて、「その論拠となる逸話は実のところ、後世の作り話である可能性が高い」と指摘している。
では、なぜ大内義隆の悪いイメージが広がったのか?
当時の日本を『日本史』にまとめたフロイスに注目して、戦国大名が酷評される仕組みを解説する。
・『日本史』のフロイスには“盛る”クセがあった!?
・フロイスが描いた日本とは?
・フロイスが描いた大内義隆の人物像
・ザビエルとフロイスの話が違う
・乃至政彦の大内義隆評
・歴史を語っていくために必要なこと
乃至政彦
『日本史』を書いたフロイスは当時の戦国大名をよく観察しており、容姿や声まで書いていて非常に参考になります。
しかし、そのままには受け止められない記述も多いと思います。
そのため、フロイスが何を考えて、また、どういう取材で書いたのかということを考えながら読む必要があります。
『戦国大変 決断を迫られた武将たち』好評発売中!
戦国時代とは、戦国合戦とはいかなるものだったのか。
史料に重きをおいた客観的視点、当時の人物に想いを馳せる主観的視点を行き来しながら、その実像を追っていく。
桶狭間合戦、関ヶ原合戦と、いまだ謎多き戦国合戦。
合戦に至るまでの経緯や兵法、その周縁で起こったこと。
『戦国の陣形』『謙信越山』で話題を集めた著者・乃至政彦が最新研究と独自の考察で解き明かす。
大河ドラマで再び注目を集める徳川家康や織田信長、上杉謙信、武田信玄など。戦国武将がここぞのときに下した決断とは。
●兵粮は戦地で略奪されていた?
●離宮八幡宮の使者は信長の陰謀
●光秀流、車懸りの陣はなぜ失敗した?
●天下を動かしたのは直江状ではなく景勝状
●三成は笹尾山に布陣していない
これまでにない視点から戦国史の謎が明らかになる
...