
「歴史ノ部屋」でしか読めない、戦国にまつわるウラ話。今回は、光栄(現コーエーテクモゲームス)の知られざる歴史ゲームについて。
『信長の野望』で有名なコーエーテクモゲームスは、同作品を本編
乃至政彦
歴史家。著書に『戦国大変 決断を迫られた武将たち』『謙信越山』(SYNCHRONOUS BOOKS)、『上杉謙信の夢と野望』(KKベストセラーズ)、『平将門と天慶の乱』『戦国の陣形』(講談社現代新書)など。書籍監修や講演活動なども行なっている。1974年生まれ。高松市出身、相模原市在住。
歴史家。著書に『戦国大変 決断を迫られた武将たち』『謙信越山』(SYNCHRONOUS BOOKS)、『上杉謙信の夢と野望』(KKベストセラーズ)、『平将門と天慶の乱』『戦国の陣形』(講談社現代新書)など。書籍監修や講演活動なども行なっている。1974年生まれ。高松市出身、相模原市在住。

『信長の野望』シリーズの分類
これはあまり知られていないことだが、光栄(現コーエーテクモゲームス)には『信長の野望』シリーズに含める案が上がって、結局は番外編にすらならなかったゲームタイトルがある。
歴史シミュレーションゲーム『信長の野望』は、本編だけで16の作品がある。本編以外の番外編も含めると、その数倍になる。
本編とそうでない作品の違いは意外と明確ではない。
なぜなら『ドラゴンクエスト』シリーズや『三國志』シリーズなら、タイトルに「III」や「XI」などの数字を振った「ナンバリング作品」があり、これを「本編」の代名詞に使えるが、『信長の野望シリーズ』はそこに数字を置かず、漢字の熟語を置いているからだ。
しかも明らかに本編ではない作品にも、これによく似た組み合わせのタイトルにすることがある。
本編と番外編をわけるには、本編の定義を次の3つと考えることが有用だろう。...